どんなに好きなものも

手に入ると

手に入ったというそのことで

ほんの少しうんざりするな


どんなに好きなものも

手に入らないと

手に入らないというそのことで

ほんの少しきらいになるんだよ








































 

谷川俊太郎「夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった」より

BACK


 

inserted by FC2 system